遺産に不動産があるなら、真っ先に価値を調べないと色々な問題が起こります
遺産に不動産が含まれる場合、その「価値」を正確に把握することが、円滑な相続の最初の、そして最も重要なステップとなります。
なぜなら、不動産の価値が不明なままだと、相続に関する様々な重要事項を決定できず、手続き全体が滞ってしまうからです。
遺産の分け方が決まらない
財産の総額や各相続人の取得分を公平に判断できず、遺産分割協議が進みません。
価値が曖昧なままでは、誤解や不信感が生じ、家族間トラブルの原因にもなりかねません。
相続税の計算・判断ができない
相続税の申告が必要かどうかの判断がつかず、納税額も計算できません。結果として、過少申告によるペナルティや、逆に過大な納税をしてしまうリスクがあります。
相続放棄すべきか判断できない
もし故人に借金などがあった場合、不動産を含むプラスの財産と比較して、相続すべきか放棄すべきかを正しく判断できません。
結果、相続放棄できる3か月が経過し、予想外の負債を抱える危険性もあります。
このように、不動産の価値は、「遺産の分割」「相続税の有無」「相続そのものの判断」といった相続の根幹に関わる決定の基礎となります。
この基礎が明確でない限り、相続手続きは先に進めません。
問題を先送りにせず、まずは不動産の正確な価値を把握することから始めましょう。